いものびと講座 3-1 詳しい説明1(鋳鉄とは?) www.asaichuzo.com

「鋳鉄」,つまり鋳物は鉄の合金です。
鉄中の炭素量(C)が2.6から6.67%の合金のことを指します。 しかし鋳鉄にもう一つ重要な元素があります。 ケイ素(Si)です。このケイ素により鋳物の材質に違いが出ます。

その鋳物の材質にはいくつかあります。 というよりもできた製品の引張強さや硬さなどで分類しているのが実際のところです。("鋳物について"ページ参照)


どういうことかというと,合金といってもJIS規格では成分により分類されているわけではない, ということです。


そのため,各会社でその成分などは微妙に違っているのが普通です。
とくに鋳物の成分が異なっていても、 材料試験のによる強度・硬度などが許容範囲内であれば使用上問題がない、 ということです。

そのため多くの鋳物工場が,成分などの鋳造技術については口外しない, という時代が続き,現在に至ってもその状態が続いている部分はある程度残っています。
鋳物の歴史は大変古いのですが,完全に自動化されている鋳造工場はまだ多くはないというのが現状であり, 特に中小企業などでは今までの経験からそれぞれの方法で鋳物を製造している現場が大部分を占めています。