未来をつくる、人づくりから

鋳造の「鋳」の文字は、金偏に寿と書きます。「寿」がつくからと言っても「おめでたい」「お祝い」のような意味ではありません。実は寿という感じには「行き渡らせる」という意味があり、金偏と組み合わせることで「(溶けた)金(属)」を「(隅々まで)行き渡らせる」という意味の漢字になります。

そして鋳の字と人という字を合わせた熟語、浅井鋳造所のロゴマークにある「鋳人」(チュウジン)は中国古典「論語」に出てくる言葉で、「人」に「(教育を)行き渡らせる」つまり「人を育てる」という意味です。

鋳物づくりを通じて様々なことを学び、鋳造技術とITを兼ね備えた人材として成長することでお客様のお役に立ち、のちに会社や社会の未来をつくることに繋がると考え、「いものびと」という造語をあてて、ロゴマークに採用しました。

お客様の試作開発品は世の中にはまだ「ないもの」です。その仕事に携わることは直接ではありませんが「日本の未来」に必ず繋がる仕事です。廃番になってしまった機械の補給部品に携わることは、その機械や使用するお客様の「未来」に繋がることです。私たちは一つ一つの鋳物づくりが未来をつくると考え、しっかりとした鋳物づくりを継続していきたいと思います。